【ドイツ語学習】ドイツ語ってどんな言語?

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ドイツ語を学習しようと考えている人の中には、そもそもドイツ語ってどんな言語なのだろうか?と疑問に思う人もいるだろう。ということで、今日はドイツ語の基本情報をテーマに書いていきたいと思う。

ドイツ語とは?

ドイツ語は西ゲルマン語群に属する言語で、英語とは兄弟姉妹関係にあたる。主にドイツで話されているが、他にもオーストリア・スイス・ルクセンブルク・リヒテンシュタイン公国・ベルギーなどでも公用語として使用されている。

ヨーロッパで2番目に多く話されている言語で、それ故に欧州内でもドイツ語の地位は高い。ヨーロッパ、特に東欧では、英語は話せないけど、ドイツ語はできるという人も多い。俺もチェコを旅行したときに実感した。道を聞くときに、英語はできないけどドイツ語なら大丈夫という人が多かった。

ドイツ語の成立

現在の標準ドイツ語の成立は、マルティン・ルターの功績に依るところが大きい。あの世界史で学ぶ、宗教改革で有名なルターだ。彼の功績は、聖書をラテン語からドイツ語に翻訳したことだ。そのおかげで、今のドイツ語があるといっても過言ではない。

マルティン・ルターは、1483年にザクセン地方のアイスレーベンで生まれた。1517年に「95ヶ条の論題」をヴィッテンベルクの教会に提出したことをきっかけに、ローマ・カトリック教会から分離、プロテスタントが誕生するという宗教改革の中心人物。

彼は、当時ラテン語で書かれるのが一般的だった聖書を、民衆のためにドイツ語に翻訳した。そして、1534年に、ドイツ語の旧約聖書を完成させた。

近代ドイツ語の成立には、ルターの出身地がザクセン地方だったということが肝になる。ドイツには様々な方言がある。北部と南部では同じドイツ語といっても、かなり違う。ちょうど北と南の中間地点のザクセン生まれのルター。これがドイツ語をまとめるのに有利に働いた。

彼の使命は、一般のドイツの民衆に聖書の言葉を届けることだった。そこで、彼は翻訳する際に、ドイツ全土の民衆に分かるよう翻訳したのだ。そうすることで、ドイツ語の総まとめ、バラバラだったドイツ語が聖書に統合されたのだった。

現在話されている標準ドイツ語は、こうした経緯を経て、今の形になった。

ドイツ語の使用

ドイツ語の話者人口は1億3000万人ほどだ。イメージ的には、日本語と同じくらい。

ここでは、ドイツ語が使用される場面を紹介しようと思う。

ネットで使われるドイツ語

忘れちゃいけないネットの世界。ネットの世界でもドイツ語は使われている。現在、インターネットの使用人口の全体の約3%がドイツ語である。たった3%と思うかもしれないが、それでも世界で6番目に多い。

ウェブページ数においては、全サイトのうち約6%がドイツ語で、英語に次いで2位だ。

ということで、ネットの世界でドイツ語の地位は高い。

出版大国としてのドイツ

実はドイツは出版大国だ。日本で有名な岩波文庫は、ドイツのレクラムという文庫本をモデルにしている。

レクラムはドイツ語学習者にオススメの文庫本で、世界の名著がドイツ語で安価に読める。なんと、レクラムは論文などで引用元としても使用できる由緒正しき出版社だ。(ドイツでは、どの出版社の本が論文に引用できるか厳密な規定がある。)というこで、ドイツ語学習者には積極的に使ってもらいたい文庫本だ。

そして、全世界で出版される書籍の28%はドイツ語で書かれているという事実。

ドイツ人はよく自国のことを「詩人と思想家の国」と表現する。確かにドイツには世界的に有名な作家や思想家が多い。例えば、ゲーテやニーチェ、カフカやミヒャエル・エンデなど、挙げればキリがない。

ドイツは出版大国。ソーセージとビールと車だけの国ではないのだ!

ということで、ドイツ語を学習すると、読める書物の幅がグッと広がる。

ドイツ語の文字

ドイツ語ではアルファベットが使われる。英語とほぼ同じだが、4つだけ英語にはない文字が使われる。

アーウムラウト(ä)、オーウムラウト(ö)、ウーウムラウト(ü)、そしてエスツェット(ß)だ。

ウムラウトとは日本語で「変音」という意味だ。アーウムラウトとは、アの音の変音ということだ。アーウムラウトはちょうど、日本語のエとほぼ同じ音。オーウムラウトはアとオの中間の音といった感じだ。

ドイツ語は、基本的にカタカナ読みしていけばいいので、読みは簡単だ。ただ、例外が少しだけ存在する。それが以下の3つだ。

「eu」(オイと発音)「äu」(オイと発音) 「ei」(アイと発音)

これさえマスターしてしまえば、ドイツ語を知らなくてもドイツ語の文章を読める。

ドイツ語の文法の特徴

ドイツ語文法の特徴は以下の通りだ。「ドイツ語学習のススメ!ドイツ語って難しい?」という記事で、英語と比較しながらドイツ語を説明しているので、気になる人はチェックしてみてほしい。

格がある

ドイツ語には格がある。格とは、日本語の格助詞「が、の、に、を」を単語の語尾を変化させることによって表すことだ。

ドイツ語の場合は主格・属格・与格・対格があり、主格なら主語を表し、与格なら「誰々に」の「〜に」を表す。

変化するのは、人称代名詞、不定冠詞、定冠詞、形容詞、男性名詞で、変化のパターンは冠詞・形容詞類で16パターンある。

学習を始めたばかりの頃は、とにかくこの格変化を徹底的に頭に叩き込む必要がある。そう、俺も夢に出てくるくらいの勢いで必死に覚えた。

語順が比較的自由

ドイツ語の文法の特徴として、語順が比較的自由だということが挙げられる。動詞が文中の二番目にあれば、他の単語の位置は自由なのだ。

これは日本語と似ている。日本語でも、動詞が最後にあれば、比較的語順は自由だ。単語の位置を変えることで、いろんなニュアンスを表すことができる。

この点において、ドイツ語と日本語は似ているので、学習のしやすさにつながっていると思う。

文法の性がある

やっかいなのが、文法の性だ。ドイツ語の単語には、「男性名詞」「女性名詞」そして「中性名詞」と3つの性がある。

たとえば、犬を意味する「Hund」という単語は男性名詞だ。一方で猫「Katze]は女性名詞だ。

規則はあるようでないようなものなので、地道に覚えていくしかない。ドイツ人はどうして無数にある単語の性を知っているのか、不思議でならない。

ドイツ語を学ぶメリット

ドイツ語を学ぶメリットは以下の5点だろう。

・英語以外のもう一つの言語スキル
・論理的な思考を身につけられる
・多元的な情報収集
・原語で読書
・世界規模での就職活動

ちなみに、ドイツ語を学ぶメリットについて、また別の記事でもっと深く追求していきたいと考えている。

では、早速一つ一つ内容をみていこう。

英語以外のもう一つの言語スキル

英語は現代社会では必須スキルだ。今後もその重要性は高まっていくことだろう。誰もが学ぶ英語。ということは、誰もがある程度英語ができるということでもある。

ここで、英語の他に別の外国語も習得しておくと、自分に付加価値をつけられる。そして、ドイツ語はとっても重要性の高い言語だ。

ヨーロッパの中心的存在のドイツ。今後も、ドイツとドイツ語の国際的な地位は変わることがないだろう。ドイツ語でヨーロッパの動向を知ることができれば、世界経済を読み解く上でも強みになる。

ということで、英語以外にもう一つの言語スキルを習得しておくと、将来役に立つことがあるかもしれない。

論理的な思考を身につけられる

ドイツ語は非常にロジカルな言語だ。まず、文法が論理的である。文法の複雑さが、話者に常に文法を意識させる。

俺も英語を勉強していたときは、なんとなく読んだり話したりしていたが、ドイツ語ではそうはいかない。

ということで、ドイツ語を使うのには頭を使う。これが良いトレーニングになるのだ。

また、違う文化の人たちと交流すること自体が、論理的思考のトレーニングになる。

というのも、常識が通用しないことが多いからだ。日本では当たり前だよねってことも、他の国ではそうでないということはザラにある。常に自分が相手に何を伝えたいのか、そして相手を説得するということ意識する必要がある。

多元的な情報収集

日本語に訳される情報は思っているよりも少ない。そこで必要になるのが、やっぱり英語だ。だが、英語だけで情報収集するというのも問題がある。

英語圏の情報がほしいのなら、英語でも構わないのだが、他の地域ではどうだろう?

例えば、日本の情報がほしいときは、日本語で調べるのが一番手っ取り早い。情報量が桁違いに多いからだ。

これは、ヨーロッパにもいえることで、ドイツの情報がほしいのなら、やっぱりドイツ語だ。

ドイツは経済大国で、ヨーロッパを主導する立場にある国だ。そして、ドイツ語のウェブページ数は世界第2位という情報量だ。

情報源の多元性を確保するというのは重要だ。偏った情報や知識に振り回されるという危険性が減るからだ。

そのためにも、ぜひ英語以外の外国語にも目を向けてほしい。

原語で読書

ドイツは出版大国だ。そして、世界的に有名な作家や思想家がうじゃうじゃいる。世界の思想に多大な影響を与えた書物もたくさんある。そうした書物を原語で読めたら、より精確な意味を理解できるかもしれない。

ドイツ語ができると、原語で読書できるというメリットがある。

世界規模での就職活動

ドイツ語はヨーロッパで非常に地位の高い言語だ。労働条件にドイツ語ができるということを求める企業も少なくない。

そしてヨーロッパの若者も、より安定した就職先を求めてドイツ語を学ぶということが多い。

ドイツ語ができれば、就職先の選択肢がグッと広がる。就職するなら日本?そういう時代は、徐々に終焉を迎えるだろう。今後、労働市場の国際化はますます激化していくことだろう。

ということで、ドイツ語はいかがだろうか?

終わりに

今日は、ドイツ語ってどんな言語?をテーマに、ドイツ語の成立からドイツ語学習のメリットを紹介した。大学でドイツ語を選択しようか迷っている人や、これから独学でドイツ語を学ぼうと考えている人の助けになれば幸いである。

ドイツ語と聞くと、うわっ難しそうと思うかもしれないが、学んでいてとても楽しい言語だと思う。日本語とも似ているところがあり、英語とも似ているところがある。ちなみに、「ドイツ語学習のススメ!ドイツ語って難しい?」という記事で、ドイツ語について書いているので、気になる人はチェックしてみてほしい。

ここまで読んでくれてありがとう。

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